1人が本棚に入れています
本棚に追加
自分のこと
本当に僕達人間は、自分のことを一番理解しているのだろうか?
僕はそう思わない。
自分のことは自分が一番よく分かってる、とかよく聞くけどそれはありえない。
だって僕達は本当の自分がわかっていないからだ。理由は簡単だ。
僕の親は僕のことを一匹狼だと言う。
でも、僕は学校でも友達と話したりするし、遊んだりもする。
自分で言うのもなんだか、どちらかと言えばムードメーカー的存在だ。
そんな僕は学校の奴から見れば、一匹狼なんて言うものには見えないだろう。
むしろ、群れの頭をしているような存在かもしれない。
ここで二人の自分が出来ている。
親は僕を一匹狼と呼び、周りの奴からすれば群れをなしている。
でも、僕は自分が二人だとは思っていない。
むしろ、この二人が本当に自分なのかも怪しい。
本当の自分は実はとうの昔に封印されているのかもしれないし、これから先、違う自分が出てくるかもしれない。
そう考えたら本当の自分なんて存在しないものだと感じ始めてしまった。
所詮は誰も自分を理解していなくて、周りの奴らも自分を理解していない。
所詮は皆自らが一番利益のある姿を演じているに過ぎない。
本当の自分を探し出すことが出来た人間は、どんな天才より、天才なのかもしれない。
by 紅龍
最初のコメントを投稿しよう!