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高校生ぐらいだろうか?
一人の少年が壁際によりかかってうずくまり、ただ鼻をすする音だけが聞こえていた。
そこをそのまま通り過ぎ、スーパーへ行く。
20分ほど経ち、買い物を終えてまたその場所を通ると、その人はまだそこで泣き続けていた。
「大丈夫?」
そう尋ねながら、さっき買ったティッシュを差し出す。
具合の悪そうな人や困っている人を見ると放っておけないのが俺の性格だ。
「……デカイですね」
彼は顔を上げ、言った。
これはティッシュに対する反応だろう。
受け取って貰えなかったり、
もうここに彼が居なかったり。
残った時の事を考えて、箱ティッシュを買っていたからだ。
丁度、家の買い置きも無かったし。
「ポケティ持ってないんだ。気にすんな」
ちなみにティッシュは6Pパックだ。
それを1つだけ出して、残りは地面に置いている。
……ビニールが変にやぶけて散乱しているようにも見えるけれど
とりあえず今は気にしないようにしよう。
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