1.雑用だらけの文化祭

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「あたし、やります。清掃でしょ。やるから…」 「おまえ、部活あるだろ」 「一日中ってわけでもないから平気だよ。引き受けてくれてありがと、勝見さん」 女の方はいなくなった。 「どうして、そう面倒なことを引き受けてばかりいるんだよ」 「誰もする人がいなかったら困るでしょ」 「クラブだって困る」 「平気よ。あたしがいなくたって、秋山君いるし先輩だっているし」 秋山は、呆れた顔をして、席の方へ戻って行った。 弥生は、本当はやりたくはないんだと思う。 委員会にしたって、あまりやりたくないなって顔をだれもいないときに不意に見せる。 無口すぎるんだ。
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