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「あたし、やります。清掃でしょ。やるから…」
「おまえ、部活あるだろ」
「一日中ってわけでもないから平気だよ。引き受けてくれてありがと、勝見さん」
女の方はいなくなった。
「どうして、そう面倒なことを引き受けてばかりいるんだよ」
「誰もする人がいなかったら困るでしょ」
「クラブだって困る」
「平気よ。あたしがいなくたって、秋山君いるし先輩だっているし」
秋山は、呆れた顔をして、席の方へ戻って行った。
弥生は、本当はやりたくはないんだと思う。
委員会にしたって、あまりやりたくないなって顔をだれもいないときに不意に見せる。
無口すぎるんだ。
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