エピローグ 花は桜。栄光の未来へ

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これは神様の悪戯か。はたまた運命だったのか。 数奇の出会いによって結ばれた二人の物語。 そして今日はその二人が本当の意味で結ばれる特別な日。 とある結婚式場。そこにはスーツやドレスに身を包んだ人達がいた。 この人達は皆、今日の二人の祝福を祝う人達である。 そしてその会場内の一室。そこには純白のスーツを着た一人の青年がいた。 「お前もやっと結婚か。大学を卒業してもう三年になるんだな」 「おかげさまでな。何つ~か、まだ実感が湧かないんだよ」 「ハハッ! 俺も同じだった。まっ! 俺と香の場合は順番を間違えちまったけどさ」 「だよな。おかげで一樹は一児の父親だもんな」 他愛ない会話に花を咲かせる未来と一樹。そう。今日は未来とその花嫁となる桜の結婚式なのだ。 大学を卒業した後。未来は大手の建設会社に入社した。 新人だった彼も今では先輩となり、部下に指示を与えられるほどの立場にいる。 一方、親友である一樹はというと卒業すぐに香と結婚した。 先に述べたが、彼には既に二歳の息子がいる。大学在学中に香の妊娠が発覚すると彼は結婚を決意したみたいだ。 今では社会の波に揉まれながらも成長し、車の営業をしている。 「ハハッ! でも本当におめでとう。親友として二人の幸せを願ってるよ。てか幸せにならなきゃ承知しねぇから!」 「言われなくても幸せになるよ」
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