さてつ女の惰性ライフ

差し障りのない前書き。

　塵も積もれば山になる、というやつでしょうか。

　小さな頃から積み上げられた小さな否定や失敗が、少しずつ私の原型を削っていったのでしょう。

　何せ強度が足らない精神、日々の小さな否定や失敗なんかでもあっさりガリゴリ削れます。　もっとも、緩やかに形成されたこれは、彫刻刀とかでなく、どっちかといえば水の流れにゆっくり丸められた形でしょうが。

　ともかくそうして出来上がったものは随分と歪な仕上がりの人間でした。

　散々に脆く、ただしある意味打たれ強い代物です。
　打たれ強いというよりかは、粉微塵になったものを今更これ以上どうやって砕くのか、という話ですが。

　私はそんな人間です。