僕は親友に会った、雪の世界で。

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2013年6月14日 ー東京都秋葉原ー その日僕、紅梅 銀(アカウメ ギン)は友達と約束をしていた。 愛知県名古屋市に住んでいる僕だが、その日は東京の秋葉原へ来ていた。 高校生の僕にはそうそう来られるところではない、一緒に来た親友である結城 荒(ユイジロ コウ)、通称アラさんもそれは同じである。 ここに来た時にアラさんと決めていたこと、それは… 「さぁ!一緒にアキバの全てを堪能しようぜ!」 僕達はいわゆるオタク、いじめられていた僕をアラさんがかばってくれて、一緒にネトゲをやったりアニメを見たり、そんなことをしてるうちにかけがえのない友達になっていた。 「まずはどうする?」(ワクワク) 「決まってるだろ?PCゲー漁りだ!」(キラキラ) 待ってました!と言わんばかりに僕はゲームショップの前の安売りワゴンを漁りだす、アラさんも負けじと喰らい付くように品定めをしている。 するとアラさんが一つのゲームを手に取り、興味深そうに見てる。 「なにそれ?」 「こ、これは… すっごいエロゲ だ…。」 「…マジで?」 「発売数が少なく、しかし人気が高くなかなか手に入らないことで有名なエロゲ、しかもこれのエロシーンと来たら…。」 (ごくり…) アラさんはそれともう一つ、面白そうだと言って選んだオンラインゲームを持ってレジへ向かった。 それから僕達はアキバを堪能する…という約束を果たし、満足して名古屋へ帰った。 その後だった、アラさんが居なくなったと聞いたのは。
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