1人が本棚に入れています
本棚に追加
ーコウの部屋ー
役所で金をおろし、家に帰ると銀さんはスキルを上げ終わったところだった。
「おかえりアラさん、スキルなんだけどバランス良く覚える事にしたよ、何にでも対処出来ないとね。
それからポーズ考えたんだ!」
そう言うと銀さんは横に線を引くようにした、指が通った跡から上下に別れるように画面が展開されていく。
「どう?自信あるんだけど。」
にこにこしながらおれに言ってきた銀さんの顔にしまった!という表情が見えた。
「どうしたんだ?」
「そういえばさっきおじさんが来てね…なんでもあのゴブリンの洞窟に人が居るかもしれないって。」
「はぁ!?」
「なんかだらしない格好した人がそこに入ったっきり出てこないらしいんだ。
僕達が入る五時間くらい前だって言ってたから…。」
「銀さんが気絶してた時間も合わせると今は大体八時間前か…。」
オーガに殺されたのでは…と考えたが銀さんが生きていたらどうする?と聞いてきたのでその意見を尊重することにした。
幸いにも今ならまだゴブリンはオーガが居ると思って戻ってきていないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!