道化師は笑う、心を隠して。

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ガシャン 「出たぁぁぁぁぉぁぁぉぁあ!」 「ガイコツだね。」 「銀さん逃げるぞ!」 「全く失礼だなぁ…まだ何も出してないのに…。」 「えっ?」 振り返るとガイコツの後ろには人がいた、女の人かと思ったがシルエットと声から線の細い優男…といった感じだ、顔や服装はガイコツの後ろに居ることもあり見え辛い。 「もしかして助けにきてくれたの?」 「そうです、僕は銀、こっちはコウです。僕はアラさんって呼んでます。」 「よろしく、銀ちゃんとアラちゃんだね。」 「ところで、なんでここに?」 「お宝探しってところかな、宝具を探してるんだ。」 宝具、確か強い意志を持って死んだ人が残す魂の結晶だ。 絶大な効果を持っていて、属性が付いていたり、補助効果のある道具だったり、形も剣から髪飾りまでなんでもあるらしい、多くは使い手に合わせて形を変えるらしいが。 「宝具を何に使うんです?」 「うん、噂を聞いてね。 なんでも宝具を集めることで宝具のパワーが協調しあって、とてつもない力を発揮するらしいんだ。」 「そうなんだ~。」 「その力を利用して外に出れるらしい。」 今きっとおれの表情はおかしなことになってるはずだ。 (外に出れる?宝具を集めて?) 「詳しく聞かせてください!」 「いいけど、まずは出してくれない?」
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