1人が本棚に入れています
本棚に追加
ガシャン
「出たぁぁぁぁぉぁぁぉぁあ!」
「ガイコツだね。」
「銀さん逃げるぞ!」
「全く失礼だなぁ…まだ何も出してないのに…。」
「えっ?」
振り返るとガイコツの後ろには人がいた、女の人かと思ったがシルエットと声から線の細い優男…といった感じだ、顔や服装はガイコツの後ろに居ることもあり見え辛い。
「もしかして助けにきてくれたの?」
「そうです、僕は銀、こっちはコウです。僕はアラさんって呼んでます。」
「よろしく、銀ちゃんとアラちゃんだね。」
「ところで、なんでここに?」
「お宝探しってところかな、宝具を探してるんだ。」
宝具、確か強い意志を持って死んだ人が残す魂の結晶だ。
絶大な効果を持っていて、属性が付いていたり、補助効果のある道具だったり、形も剣から髪飾りまでなんでもあるらしい、多くは使い手に合わせて形を変えるらしいが。
「宝具を何に使うんです?」
「うん、噂を聞いてね。
なんでも宝具を集めることで宝具のパワーが協調しあって、とてつもない力を発揮するらしいんだ。」
「そうなんだ~。」
「その力を利用して外に出れるらしい。」
今きっとおれの表情はおかしなことになってるはずだ。
(外に出れる?宝具を集めて?)
「詳しく聞かせてください!」
「いいけど、まずは出してくれない?」
最初のコメントを投稿しよう!