僕は親友に会った、雪の世界で。

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あなたはこの世界を壊す救世主となり得る人間です。 まずは名前と職業を選んでください。 僕は選択肢などを選んでいく。 銀 職業 魔導師 性別 男 属性 ※属性はランダムで決められます。 ふむ、中々面白そうなゲームだなぁ。 するとそこで急に画面が暗くなってしまった、故障なのだろうか反応がなくなった。 「いいところなのに…ってアラさんの手掛かりが無くなったな。」 僕は諦めて眠りにつくことにした、お腹も減ったけどなんだか眠いから明日でいいと思えた。 そうだ、僕は明日が来るものだと思っていたんだ、この時までの僕は確かに幸せだったから。 「はぁ…もしかして一人でアキバに行ってしまったりとか? 僕を置いてくなんて少しひどいなぁ、アラさん…。」 独り言を呟くのもさみしくなるので、ベッドに横になり、目を閉じる。 そこで現実との僕のリンクは途絶えていった。 まるで母親の胸の中のような温もりを感じた。 だが突然真っ白な閃光が走る、いや閃光ではない、本当に真っ白なんだ。 そして寒い、凍え死ぬほど寒い。 「ううっ…寒いよ…なにがどうなっ」 僕は言葉を失った。 目の前には雪が積もってる。 梅雨も終わった頃合いに見る雪。 僕は雪山にいる。
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