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sid.晃雅
黙々と、仕事を進める。
いつも通りに続けるが、思うようには進まない。
「こーうが!お前俺んとこに来ないからさ、俺が来てやったぜ!!」
「…」
時折ぼーっと外を眺めた。
まるで何かを探してるみたいだな、なんて少し笑う。
「晃雅ー!無視なんてひでーよ!何で無視するんだ!晃雅ったら!!」
「あ?」
…肩をゆすられて、初めて気づいた。
明。
そういえば、最近明と会っていなかったような…
どうだったろうか?
「晃雅!無視すんな!謝れよ!!」
「…わ、わりぃ。ぼーっとしてた」
らしくない。
せっかく明がいるんだから、笑わなきゃいけない。
「――、」
「晃雅…?」
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