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父親の転勤先である街に着いた。
当たり前だが、見たこともない人や街並みが並んでる。
全てが新鮮で、ワクワクする。
「葵ー。とりあえず、片付けられるもんは、今日やっちゃえよー?」
「わかってるー。」
「葵。お前、二階の部屋選んでおいで?俺は、どこでもいいから。伊吹(いぶき)も。」
「俺は、葵が選んでからでいいよ。好きな場所、選んでこいよ。」
「やった!ありがとう!!」
この2人は、アタシの優しい兄2人。
長男の雷斗(らいと)は、優しくてカッコいい自慢の兄貴。
次男の伊吹は、口は悪いけど雷斗と同じで、優しくてカッコいい自慢の兄貴だ。
3人は、それぞれ部屋を決めると、自分たちの荷物を片付け始める。
いつの間にか、夕方になっていた。
「3人共ー、明日から学校だろ。さっさと飯食って風呂入って寝ろよー。」
「「「はーい。」」」
明日から、私にはどんな日々が待っているんだろうか。
どんな学校なんだろ、どんな友だちと出会うんだろう。
そんな、ワクワクドキドキしながら、明日が待ち遠しかった私の夢は、あいつと出会った事で、少しずつ崩れていく…。
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