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「唯さん、大変申し訳ありませんでした!」
「……。
いやいや、礼儀正しく一礼されても……
私が困るんですけど;」
「うん。
では、行こうではないかっ!!」
私は唯の手を掴み、思いっ切りダッシュした。
「み……つか、私……が…走…るの苦手…なの。
知ってるでしょ……!」
私は息切れしてないのに、唯は大変疲れているご様子。
何か笑える。
「ふふっ……
ふははははははは」
何と、今まで私達3人と登校していた
森岡 麻依
が不適な笑みを浮かべだした。
まいは、大のオカルト好き。
そして、今行く高校に心霊情報はないかと携帯で調べていたらしい。
「何?まい、心霊情報でもあったの?」
髪の毛を直しながら冗談半分で携帯を覗きこむ唯、に続いて私と雄太も覗きこむ。
「「「何だこれ?」」」
ハモった。
だってそこには、私たちが通う高校の名前と……
【春ばなコー校うらコー則】
と、書いてあったのだ。
それを見て雄太は、
「これってさー要するに、
【春華高校裏校則】って書きたいんだろ?」
くだらねーサイトっぽいな。
と言って目を細めてサイトを見つめていた。
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