第一章 すのはの日常

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階段を下りてキッチンにむかった。 キッチンにはいつもの通り―私以外誰もいない。 お父さんはもう仕事に行ってしまったのだろう。 ついこの前は二人だったのになあ―お姉ちゃんは大学の近くのマンションで暮らしているから何かの行事がない限りいない。 お母さんは…ああ、こんなことしていられない。 早くご飯の支度をしないと学校に遅刻しそう…あーあなんで私ってこんなにとろいんだろ~やになっちゃうね~ハハハ。 なんて独り言をぶつぶつ言いながら鼻歌をしながらご飯の支度をする。それがいつの間にか日課になっていた。 さて、今日は何にしよう~って言っても時間がないからサンドイッチにきーめたっと。 私たちの家族が使うには、無駄に大きい冷蔵庫を開けて材料を取り出した。 トントントントントンッ 誰もいない静かなキッチンで野菜を切る音だけが響いた。
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