第一章 桜花魔法学園

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「お、おい見ろよ!先生もう20体のモンスターを倒したぞ!全部一撃で!」 一人の生徒が叫んだ。 皆の視線が俺から先生に変わる。 大量のモンスターの猛攻を踊るように避けている。そして先生の攻撃が決まるたびにクラスメートは歓声を上げた。 「行けー!先生ー!」 「頑張れー!」 先生はまだ余裕の表情、更にこちらに手を振っていた。 ――そして先生は叫ぶ。 「皆ぁ!良く見てろよ!これがミルキー山本流の魔法だ!学びたい奴は放課後、申し出なさい!」 慣れたら真理式を解く作業を不要とする。イメージと魔力さえあれば発動することができるからだ。 先生は一体どんな魔法を……! 「【ミルキーストリーム】!」 魔法名を口にした先生は魔力を体全体に覆わせる。 そして目にも止まらない高速の回転を開始した。 独楽(こま)のように回転した先生は更にモンスターに向かって突進し始めた。 荒れ狂う嵐のようにモンスターを凪ぎ払い、吹き飛ばす。 生徒全員、呆然とその魔法、いや、 ……妙技を眺めていた。 肉体強化の魔法のようだが絶対学びたく無いな……皆そう思ったに違いない。
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