プロローグ

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「あの子供は今すぐ殺すべきだ!」 ある村の人々が叫んだ。 異様な爆発音と森林に燃え盛る炎が村人に恐怖を与える。 彼の周辺に数え切れない数のモンスターが転がっている。恐らく、 いや、彼が殲滅したに違いない。 村が国にモンスター討伐という依頼を申し込んだはずだ。 その依頼を受けた彼は颯爽と駆け付けて村の人々の欲望を満たしてあげただけ。 しかし――――言辞とは裏腹に罵倒が彼の心を崩し落とす。 「子供のくせに、そのおかしな力は不気味なんだよ!」 「近づくな!あの子供に関わると焼かれて殺されるぞ!」 「化け物!モンスターと共倒れになればよかったんだわ!」 なんだこの仕打ちは……
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