~5章~

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別に直接親父の意見が聞きたいわけではないが、一応息子には違いないし…… 「同じ考えと言えばそうだけども、義父さんは元々あまり後継者についてこだわりはなかったというか…… 前にも言われたかもしれないが、やりたい事があるならそちらを優先してもらいたいっていうのが考えらしい。 その結果、僕が後継者でも問題ないともね」 「そうですか。 義兄さんに押しつけるみたいで申し訳ないが…… 俺が継ぐより義兄さんが継いだほうがグループにとっても、親父にとってもいいと思います」 いつかはこのことに向き合わなければならなかった。 だが今、それは解決し、それぞれの進む道は決まったのだが…… 何故、今なのか?がわからない。 「わかった、義父さんに翔君の言葉きちんと伝えておくよ。 本来なら会って1番聞きたかっただろうけどね……」 .
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