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「ようやくですか」
「ようやくですね」
安斎と兄貴に挟まれて空港の展望デッキに立つ。
2人が俺を見ているのがわかるけど
そのニヤニヤした顔を見るのが悔しいので
ずっと飛びたつ飛行機を見つめていた。
「あれじゃない?」
「時間的にそうだね」
ユウが乗っているであろう飛行機を見つめた。
スピードを上げて離陸して行く。
高度を上げていく飛行機が太陽を背負う。
眩しくて手で光を遮った。
頑張れと、小さな背中に声をかけた。
キラキラ光る
君の姿を
俺はここで待っていよう。
笑顔で帰って来られるように。
キラキラ*ヒカルEND
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