第2章 

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・・・とまあ、こんな感じで。 私の人生は、というか細かく言えば中学生活、 もっと言えば華の青春は、 自分でも気付かぬうちに、しっちゃかめっちゃかに掻き乱されていた・・・ というわけだ。 嗚呼、青春よ。 我が青春は、どこへ行ったのだ・・・。 正直、ここまで言っておいて何なのだが、 吹奏楽コンクール・・。 賞とか、どうでもいい・・・。 ただ、楽しく演奏できれば・・・それでいいじゃん? たまにこの考えを忘れて先走ってしまうこともあるが、 そこはいつも後輩が思い出させてくれる。 ちょっと生意気な後輩たちだけど、かなり頼りにしている、大好きな後輩たちだ。 ・・・本当に、なんで賞が取れないのか・・・分からない。 皆真面目に練習もしている。 合奏の時も、セクションリーダーが的確な指示とアドバイスを出して、 先生がいない時もしっかり練習している。 後輩は敬語だってちゃんと使ってくれるし、 かなり気配りも出来ている。 それなのに・・・。 どうして・・・ ( なにが、いけないんだろう ) この疑問だけが、いつも私の頭を埋め尽くしていた。 .
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