第1章
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「こんなんじゃ…だめだ…」 私は、今すぐにでも対策を施さなければと思い、 ふらつく足を無理に動かし、 よろよろとベッドから出た。 幸い、保健室には先生はいなかったので、 ドアを開け、きょろきょろと廊下を見回す。 何回か、右と左に首を振ってよく確認したあと、 少し猫背ぎみに、しかし早足で、 私は音楽室へと向かった。
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