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言われて、俺は由奈さんの方を一瞥する。
「まぁ、同じくらいって言われればそうかもしんねーけど」
そもそも、由奈さんの実年齢を知らないので断定のしようがない。
「確か今は探偵事務所で働いてるんだっけ?」
「ああ、探偵助手だとか前に言ってた。つっても、ほとんど仕事がなくて暇してるらしいぜ?」
苦笑するように言って、俺は桜に首を向ける。
「……大丈夫なのそれ? そのうち失業とかしない?」
「さぁ、俺には何とも言えないけど。ただ、いつだったかな……。去年の十一月くらいに会った時にさ、何かのライヴで起きた殺人事件を解決したとか自慢された」
「嘘、それ凄いじゃない!」
殺人事件という単語に、桜が驚きを露に声を弾ませる。
「凄いって、解決したのは探偵の人だぞ。さや姉は助手なんだし」
「それでも凄いよ。へぇ、あの紗耶香さんがねぇ……」
感慨深げに言葉を漏らし、桜は何度か小さく頷く。
そんな幼なじみに呆れた視線を送りながら、俺は会話を続けた。
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