序章

5/5
前へ
/5ページ
次へ
3、撫子 小鈴「あ、ここです!」 歩いてから10分ぐらい経っただろうか。 そこには和風な一軒の家があった。 てか… 結構大きいな… どこかのお嬢様? 小鈴「おーい、大丈夫ですかー?」 声を掛けられてハッとする。 菊桐「あ、うん。ごめんね。ここなの?家」 小鈴「はい!あの、お礼といってはなんなのですが、お夕食を…」 ?「小鈴ーーーー!」 家の中から女の子が出てきた。 小鈴「な、撫子?どうしたの?」 撫子「どうしたの? じゃないよ!! こんな時間に帰ってきたんだから!いつまで洗濯し…」 そこまで言ったところで俺の存在に気づいたらしい。 一気に顔を赤らめている。 撫子「す、すいません!殿方がいるとも知らずに!あ、あの。私…」 菊桐「撫子ちゃんだよね?」 撫子「へ?あ、はい。仰る通りです///」 菊桐「俺の名前は菊桐、よろしくね」 撫子「よろしくお願いいたします」 撫子ちゃんは深々とお辞儀をしてくれた。 すごく礼儀正しい子なんだなぁ。 撫子「あの、よろしかったらもう日も暮れていますし、お夕飯を召し上がっていきませんか?」 菊桐「え、いいの!?ありがとう!助かるなー」 そのあとの撫子ちゃんの眩しい笑顔がとても印象的だった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加