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3、撫子
小鈴「あ、ここです!」
歩いてから10分ぐらい経っただろうか。
そこには和風な一軒の家があった。
てか…
結構大きいな…
どこかのお嬢様?
小鈴「おーい、大丈夫ですかー?」
声を掛けられてハッとする。
菊桐「あ、うん。ごめんね。ここなの?家」
小鈴「はい!あの、お礼といってはなんなのですが、お夕食を…」
?「小鈴ーーーー!」
家の中から女の子が出てきた。
小鈴「な、撫子?どうしたの?」
撫子「どうしたの? じゃないよ!!
こんな時間に帰ってきたんだから!いつまで洗濯し…」
そこまで言ったところで俺の存在に気づいたらしい。
一気に顔を赤らめている。
撫子「す、すいません!殿方がいるとも知らずに!あ、あの。私…」
菊桐「撫子ちゃんだよね?」
撫子「へ?あ、はい。仰る通りです///」
菊桐「俺の名前は菊桐、よろしくね」
撫子「よろしくお願いいたします」
撫子ちゃんは深々とお辞儀をしてくれた。
すごく礼儀正しい子なんだなぁ。
撫子「あの、よろしかったらもう日も暮れていますし、お夕飯を召し上がっていきませんか?」
菊桐「え、いいの!?ありがとう!助かるなー」
そのあとの撫子ちゃんの眩しい笑顔がとても印象的だった。
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