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2、始まり
-?side-
?「ここは?」
俺は目覚めたら川岸にいた。
てか・・・・ここどこ?
小鈴「あの・・・」
ん?この子、誰?
小鈴「大丈夫・・・ですか?」
?「君が助けてくれたの?」
小鈴「はい」
?「ありがとう」
小鈴「////////」
顔赤いけど大丈夫かな?
もしかして俺に惚れたとか?
いや、ないない(笑)
でもこの子、可愛いな~
?「ところで君の名前は?ここで何してたの?」
小鈴「あ、私は小鈴と申します。ここでは洗濯をしていました」
よく見るとたくさんの洗濯物が・・・
こんなにたくさんの洗濯物を女の子1人で・・・
すげえ・・・
持ってってあげたほうがいいよね?
小鈴「あ、そういえばあなたのお名前は?」
?「分からねえ!」
小鈴ちゃんは少し驚いた顔をした。
そりゃそうだよな。
だって名前を訪ねた人が名前がないんだもん(笑)
ちなみに記憶も全部ない。
つまり記憶喪失ってこと。
笑えるよね。
小鈴「では私が名前をつけてもよろしいですか?」
?「え?」
そう言われるとは思わなかった。
小鈴「駄目・・・でしたか?」
うっ・・・
そんな上目使いしないでよ。
駄目って言えないじゃん///
ま、元から断るつもりなんてなかったけど。
?「んなわけないじゃん」
むしろ大歓迎。
小鈴「本当ですか!?ありがとうございます!!」
うっ・・・
笑顔が眩しい。
やばい、照れる。
小鈴「う~ん・・・」
彼女は少しの間、思案して
小鈴「では、『菊桐』でいいでしょうか?」
それはすごく・・・
?「言いにくい!!」
小鈴ちゃんは少し膨れた顔をして
小鈴「文句言わないでください。確かに言いにくい名前ですけど・・・
かっこいい名前じゃないですか?」
確かにそうだけど・・・
ま、かっこいいからいいか。
?「じゃあ小鈴ちゃん、俺の名前は菊桐。よろしくね」
小鈴「はいっ」
満面の笑顔で笑っていた。
菊桐「ねえ、その荷物持つよ」
小鈴「これですか?」
小鈴ちゃんは洗濯物を見て
小鈴「いつものことなので大丈夫ですよ」
いつものことって・・・
いつもこんなに重いものを・・・
菊桐「だーめ。力仕事は男の仕事だろ」
小鈴「でも・・・」
申し訳なさそうな顔してたけど
小鈴「じゃあお願いします」
菊桐「おう」
小鈴「すいません」
菊桐「全然平気だって」
俺はこの日に『菊桐』になった。
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