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重鎮様はどこだ?
首をめぐらせると、遠くの席ですっかり出来上がった重鎮様方が、興奮して机をドスンドスン叩きながら何やらまくしたてているのが見えた。
……あれじゃダメだ。
「よっこいしょーっと!」
「……相原さんソコですか」
由里ちゃんと反対側、戸川っちの横にどっかり座った相原君に、由里ちゃんがあからさまな嫌悪の目を向けてきた。
別に痛くも痒くもないもんねー。
「由里ちゃん今日もすごいねー、その爪。釣りができそー」
でも戸川は釣れないよー。
由里ちゃんは相原君を睨みつけたあと、戸川っちに媚び媚び笑顔を作った。
「凌介先輩、ビールでいいですか?」
「戸川っち!僭越ながら相原君がビールおつぎしまっす!」
何の争いか訳分かんないんけどすかさず割り込む。
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