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 私、綾川エイミーは職場の談話室で一人コーヒーを飲んでいた。  さっきまでシュミレーターに籠ってトレーニングをしていたのだが、さっさと代われと怒られて引きづり出された。  私がこの惑星のSMSに異動してきて、早5カ月。  異動してきてからも様々なことがあった。  夫のユウヤもこっちのSMSに異動してきて、 同僚の五月カンナと歌姫のエティア・ハーツさんの行方不明事件や、カンナの記憶喪失&他人思い込み事件ーーー。  普通に考えたら、信じられない出来事が沢山あった。  五月カンナ中尉。  私を教導部隊への引き抜きしてくれたチームリーダー。元歌舞伎俳優。  エティア・ハーツさん。  宇宙一の歌姫。私の護衛対象者。カンナと恋人同士で同棲中。 「あれ、エイミー。シュミレーターに居たんじゃなかったのか?」  振り向くと、カンナが私の方に歩いてきた。 「いつまでも独占してるなって怒られちゃったの」  私が答えると、カンナがプッと吹き出すように笑う。
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