ちょっwwwwwww

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 エコー付で勇者の怒号が暗い通路に消える。思わず首をすくめた男は半泣きで、ごべんなさいともう一度言った。 「大体、何で魔王が自宅で迷子になってんの」 「勇者が城に入ったから」 「……」 「あっ、殴らないで! 言う!  ちゃんと言うから!」  無言で握り拳を見せる勇者に、魔王が怯える。とりあえず拳をおろすと魔王は咳払いを一つして口を開いた。 「あー。2日前に勇者撲滅作戦の一環で城の地下に迷宮作って、勇者を迷子にしようって思いついて、ドワーフに発注したんですが、予想を上回って今日勇者が到着しちゃったんで、工事中のお知らせして地下に入らないように注意しなきゃって、慌てて玉座から立ち上がったら落とし穴に……」
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