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「お前、城の人に信用されてないんじゃ?」
「うっさい! 大丈夫だっつーの」
二人並んでひたすら迷路を歩いていく。
「そもそも、何で脱出呪文使えないんだ?」
「工事中だから」
「いや、意味分からん」
「工事中は基本的に魔法封印の方陣で魔法使えないようにしてある。魔法が暴走したら大惨事だからな。それに、ここは私の城だからな。強大な魔法陣で魔法封印と防御結界を張ってる。敵は通さんよ」
「へー。意外に魔王すげえんだな」
「当然」
威張る魔王に思わず勇者が微笑む。はっと何かに気付いたのか、魔王は慌てて走り出した。その後を魔王以上に慌てる勇者が追いかける。幾つかの角を曲がった魔王と勇者が飛び込んだのは小さな空間だった。
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