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お腹を丸出しにした絢子さんの側では、看護師さんがメジャーで腹周りを測ったりしていた。
その後、医師らしき年配の女の人がやって来て、俺に軽く会釈をした。
そして、絢子さんのお腹の上に青いジェルを塗りながら、『今日はご主人も来られたんですねぇ』等と話しかけていた。
確かに俺の立場は“夫”だけど、川田家の“ご主人”は正しくは絢子さんだ。
なんてったって、世帯主だからな!
稼ぎだって絢子さんのが断然上だし、それに俺はヨメだからな!
でも、まぁ、そんな細かい事を先生に言っても仕方ないから、“ご主人”でいいけど…。
でも、“ご主人”って何か偉そうだよな。
“ヨメ”の方が可愛げがあっていいや。
そんな意味でも、絢子さんはご主人で、俺はヨメだ。
先生と絢子さんのやり取りを見ながらそんな事を考えていると、ドッドッドっと力強い音が聞こえた。
そして、先生が俺に『ご主人さん、見てください』と言った。
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