イマジン
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――母は春が大好きだった。 春に生まれたからだとよく言っていた。 寒い冬が終わりを告げ、ほんのり暖かくなる頃、小さな芽をみつけては、いつも僕に語りかけた。 「まだ寒いけど、土の中は春が来ているんだね」と。 どんなに寒いと感じても、母のその言葉で暖かい気分になるから不思議だった。 大人になり、そんな頃をすっかり忘れていた。
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