第弐話

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『あ…』 「「?」」 玲斗はカレンダーを見て青ざめる 『やべ…どうしよ…』 精「どうしたの?」 『…今すぐ一番隊の隊室行くぞ』 「「「…え?」」」 唐突な玲斗の言葉に皆首を傾げる ―一番隊隊室前廊下 精「歩いて大丈夫なのかい?」 『おー 入るぞ?』 真面目な顔になり玲斗がノックをする… 『旧零番隊隊長紅月玲斗』 「同じく旧零番隊副隊長幸村精市、以下6名」 二人で声を合わせ懐かしい言葉をいう 「うむ…入れ」 零『「「失礼します」」』 入室した玲斗の胸元から見える包帯に市丸、卯の花、総大将以外が目を見開く 『遅くなりました』 山「大丈夫じゃ…初めて良い」 ぺこりと頭を下げ、話しを始める 『はい… 百合城姫華の件だ』 全「「「!!」」」 山本と玲斗以外の顔が強張る 『中級貴族である百合城家は現当主であり百合城姫華の父…百合城葉月を中心に虚と接触していることが判明した』 市「虚やて!?」 虚という言葉に市丸が反応する 『ああ… 皆知っている通り旧零番隊は現在現世滞在任務についている、場所は神奈川県…東京都…大阪府』 朽「!!」 ピクリと朽木が反応を示す 玲斗は精市に目配せをする 精「…此処3年間は以前に比べ各地で虚の出現率、数ともに倍以上になっています」 日「だが空座町からは何一つそんな連絡はきてないぞ?」 日番谷が尤もな事をいう 精「そのことですが… 空座町は何一つ変わらないままなんです 虚の出現率、数…変わらずのままです」 日「そんなことがあり得るのか…?」 『これは憶測だが…百合城家が虚と手を組んでいる…』 日番谷の疑問に答えるように玲斗は自分の憶測を述べる 全「「「!?」」」 『僅かだが…百合城姫華の霊圧から虚の気配が混じっている…百合城葉月に会ってみれば虚と手を組んでいるかどうかの確証を得られるとは思う』 市「…でもわいはなんも感じひんかったで?」 『これも憶測だが…百合城姫華は霊圧の操作に慣れているんだろう』 それ以上誰も言い出さなくなった 『そしてもう一つ…死神が減っている件だ』 零「「∑」」 何も知らない零番隊は驚く 『6年前…百合城姫華が来てから今日までに正式な死亡届けが出てないものだけで390名 まだ平隊員ばかりだからあまり気付かれていない…今後増えないよう自分の隊の隊員に注意してくれ』 隊「「はい/うむ」」 『俺からは以上だ』
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