第弐話

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赤「玲斗隊長ー」 『どうした、眠くなったか?』 "おいで"と自分の膝の上をポンポンと叩いて赤也を呼ぶ 『よしよし、眠かったら寝ちゃっていいからな』 抱きつくように座った赤也の頭を撫でてやるとウトウトしだしたかと思うとすぐに寝てしまった赤也が落ちないように注意しながら抱き上げる 精「珍しいね、一番早く寝るなんて」 『相当疲れてたんだろうな ちょっと寝かしてくる』 精「うん」 ─寝室 既に敷いてあった布団に赤也を置こうとすると"クイッ"と自分の着流しが引っ張られる 赤「れぃと、たいちょ…?」 どうやら赤也が掴んでいたらしく優しく離させ布団をかける 『起こしたか? 寝てていいぞ』 赤「ん…」 ポンポンと軽く撫でてやると直ぐに眠りにつく姿を見届けると部屋を出る 玲(成長…したな 前は愚図るというか…なんというか まぁ…生前のせいだろうがな) 「玲斗様、お電話です」 廊下に出ると使用人に声をかけられる 『電話? もしもし、紅月玲斗です』 《…いきなりすまねぇな、 玲斗》 『∑っ 南、さん』 《ひさしぶりだなぁ 元気してるか?》 『はい』 《あー、リョーマはそっちか?》 『あ、はい すいません、うちで晩御飯食べてます』 《泊まってくのか?》 『多分… 随分と疲れてる様子だったので寝てしまうかと』 《そうか なら頼んだ》 『はい』 《今度ゆっくり顔見せに来いよ》 『っ…勿論 失礼します …電話ありがとな、月』 月「いえ、南次郎様でしたか」 『うん ちゃんと…顔出さないとな』 月「そうですね」
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