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「亜子、中総体、ダブルスで出るの?」
___中3、4月
一学期が微妙な気持ちで始まる。
まだ受験モードではないものの、
中2までの半端な気持ちでは、希望高校進学は厳しい。
「亜子、聞いてる!?」
「あ、ゴメン、出るよ。中総体、ダブルスで」
わたしは、上手くはないけどテニス部で中総体に向けて頑張っていた。
「さっきから、どこ見てるの?」
友達の一希ちゃんが、私の視線を追う。
「ぁあ、小林か」
「いつ見ても、馬鹿な事してるね。」
中3のクラスメートに
学校1のしょうもないヤンキーがいる。
それがすごーく
ネックだったりする。
「あいつ、いると教室の空気が慌ただしくなるから嫌だ」
小林くんは、
教室内で仲間の髪を染めていた。
「バッチリゴールド!俺と被りやがったな」
存在自体が迷惑。
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