僕は田中でアイツは◯◯◯。

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「すいません、間違えました」 そう言って扉をピシャリと閉めました。 わけの分からない汗が体中から吹き出してきます。 仕方ありません。 扉を開けたら数十cm前方にゴリラの顏があったのですから。 …しかしあれは本当にゴリラだったのでしょうか? もしかしたら彼はゴリラ顏の生徒で、教室から出ようとした時に丁度僕が扉を開けてしまったのではないでしょうか? そう考えると凄く申し訳ない気がしてきました。 彼だって好きでゴリラ顏で生まれてきたのでは無いのですから、こんな対応されて傷ついたかもしれません。 気を取り直して教室に入りましょう。 ガラッ 間違いなくゴリラでした。
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