~一章~ 生き残れる保証

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ここは国際連合特殊軍事組織所在のアメリカ軍アラスカ基地本部である。 国連のアラスカ本部では"使者"による襲来で会議室の中は国連組織機関や、各国の代表の総理大臣や、大統領代理が荒れる空気の中、意味の無い会議を続けていた。 「一体あのバケモノ達は何故我等人類を襲うのだ!」 ロシア代表の大臣が口うるさく怒鳴る。 「その質問は何度も聞いている。そうカリカリするものではないぞ!」 出席者の一人が返事をする。 「そもそもあいつらは何処から出てきたのか説明出来るのかぁ!」 大臣が続けて怒鳴る。 「事を冷静に言うことが出来ないのかね、"大臣"」 イタリアの大統領が嫌がらせのように言う。 「くっ、このっ!」 すると会議室内の警報がやかましいくらい大きな音で鳴りだす。 出席者達は動揺し、状況を確認しようとする。 「ええい!警報を止めろ!」 通信ごしに大きな声で司令室の兵士に怒鳴りつける。 「は、はい!」 兵士は動揺した口調で答える。 ふと周りが激し轟音とい共に、急激に揺れだし、会議室のあるアラスカ基地の一郭が唸りをあげて爆発する。 その爆発は、十字架の形を維持したまま空間に溶けるように消えた。
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