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「いいよね。森永。朱桜くん」
「いいのかよ? 死ぬかもしんねぇんだぜ」
「うん。覚悟はしてる。それに、もし死んでもあの子がいるしね」
静内さんは少しだけまだ涙を溜めていたけど、ニコッと森永くんに笑いかけた。
すごいな静内さんは……私、怖くてなにも出来ないのに。
友達のために……まさか、犯人を探すなんてすごい……。
「あたしも力を貸すわ。警察がもうお手上げなんて任せておけないわ」
「そうだな。俺たちで犯人を探そう」
怜香ちゃんと北島くんまで……。
「怖くないの……?」
「あら未来。怖くないなんて事はないのよ。ただ、あたしの中で恐怖より友情が勝ってしまっただけ。八坂さんだって友達だもの。彼女の無念を晴らさなくっちゃ!」
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