夏彦・40歳

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空を見上げれば、凍曇(いてぐもり)におおわれた灰色の雲のすき間から、青空が見えていました。 私は、これから四国霊場八十八札所めぐりの旅に出発をします。 ボロボロに傷ついた人生をいやす旅に、私は出発をしました。 私は、池谷駅から歩いて、最初の札所・霊山寺(りょうせんじ)に向かいました。 2月の終わり頃は、まだ肌寒い日々が続いていました。 私は、何も言わずに最初の札所に向かって歩いていました。 最初の札所・霊山寺(りょうせんじ)に着きました。 私は、静かに手を合わせてお祈りをしていました。 お祈りを済ませた私は、納径所に行きまして、納径帳に朱印をつけていただきました。 そこから先は、歩き遍路の旅でありました。 旅に出てから3日目、十二番札所・焼山寺(しょうせんじ)に着きました。 お寺さんに続くへんろ道は、山道でありました。
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