第1話

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『ん…』 首「…リクト、様」 『っ、ぃ…くび、なし?』 首(ホッ…)「体調はどうですか?」 『大丈夫だ』 首「今、お茶持ってきますね」 ガラッと首無が出て行く リクト(どれぐらい寝てた…? こんな身体じゃなければリクオを苦しめなかったのにな…) そんな事を考えながら少し開いている襖から庭をボーと見る リクト("大妖怪ぬらりひょん"の孫でありながら俺は…無力だ それなのに鍛えることすら出来ない… そんな俺は奴良組にとっての枷だ 先代である父さんが死んだのも俺のせいだ… もうリクオにすら必要とされていないんだ こんな俺なんて…消えてしまえばいいんだ このまま消えてしまえればどれだけ楽なのだろう…) ガラッ 首「リクト様!!」 『っ…どうした?』 首「リクオ様がっ!!」 『リクオ…? リクオに何かあったのか!?』 "リクオ"と聞いた瞬間布団から飛び起きようとするリクト 『っ!?』 案の定リクトは力が入らず布団へ倒れ込む 首「リクト様!?」 『っ』 首「リクト様?」 『…リクオがどうした?』 首「…リクオ様が乗られている筈のバスが生き埋めに『生き埋め!?』…はい」 『…行く』 フラフラしながら壁に捕まり立ち上がるリクト 首「無茶ですよ!!」 『俺、がリクオを、守る』 首「リクト…様」 『首無、頼む…行かせてくれ』
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