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『首無』
首「はい」
『ちょっと出掛けてくる』
首「はい、お気をつけて
って、何言ってるんですか!?
もう夜ですよ!?
それに貴方は昨日まで熱を出してましたよね!?」
『なら…付いてくるか?』
首「…良いんですか?」
首「ここ…」
『リクオの通う学校の旧校舎だ
10年前から人は誰も近寄らないらしい』
そう言いながらどこかを見つめるリクトの目線の先にはリクオの姿が
首「なぜ…」
『友人に誘われてお遊び半分ってところかな
護衛がいるが何かあった後じゃ遅いからな
リクオたちが来る前に行くぞ』
首「はい」
『…雑魚ばかりだな』
首「はい」
リクトは己の護身用の長ドスを使いながらたちの悪い妖怪を斬っていく
『っ来た
首無っ』
首「え!?」
リクトは首無の手を掴んでトイレの個室へ入る
『は、ぁ』
首「大丈夫ですかリクト様!?」
いきなりぐったりとするリクト
『大丈夫、だから
静か、に』
首無の胸へもたれ掛かるリクトの背中を首無はさする
首「もう帰りましょう」
『ん…』
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