第1話

2/6
前へ
/17ページ
次へ
あれから数年… ―縁側 首「…リクト様 起きていてよろしいのですか?」 『今日は身体の調子がいいから』 首「そうですか… 体調がいいなら良いのですが…あまり御無理をしないでくださいね」 『あぁ』 首「今、お茶持ってきますね」 『すまない』 首「いえ」 首無がお茶を取りに台所へ向かう 「うわっ!?」 『ん…?』(今の声…) ―庭 「やっぱり若様かっ…」 『…何やってるんだ』 「「兄ちゃん/リクト様!!」」 『…また随分と派手な悪戯したな…リクオ』 リク「へへ…」 『あまり皆を苛めてやるなよ あと…お前は男の子なんだから女には優しくな』 リク「はーい」 『ん…いい子』 リクオの頭を少し撫でるとぶら下がる雪女を下ろす 『大丈夫か?』 雪「は…はい ありがとうございます…」 『…怪我は?』 雪「だ、大丈夫です…」 リクトはふらふらしている雪女を座らせる 『ならよかった 悪いけど青と黒は自分達で出てくれよ、俺だけじゃ無理だ』 「「…はい(泣」」 『あ、リクオ 爺様が呼んでいたよ』 リク「あ、うん!!」 『出掛けるのか?』 リク「ラーメン食べに行くー」 『気をつけてな』 リク「はーい」 リクオが走り去るとリクトも自室前の縁側へ戻る 首「…リクト様」 『悲鳴が聞こえたんだ…雪女の』 首「若様の悪戯ですか」 苦笑いをしながら首無はお茶を渡す 『ありがとう』 首「…」 『…平和だなー』 お茶を啜りながらポツリと呟く 首「そうですね」 『クシュ…』 首「…部屋に戻りましょう」 『ん…』 首(熱がでるかもな…) 首無が思った通りリクトは夕食前に高熱をだした
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加