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「私は師匠からこの砂時計と命の花だけを貰って後は単身で旅をしてるんだ」
「へぇー」
話半分でしか聞いていなかったが、暮羽が人の姿をしてるのは修行の成果
長生きなのは腕に巻いてる花のおかげらしい
「この花が枯れたら私も終わり、と言っても全然枯れないんだ、この年齢のまま旅をしている限りな」
原理は分からない、というより魔法とかファンタジーな事は僕には理解しがたかった
その後も永遠と暮羽は自分の思い出を語り続けた
キラキラと目を輝かせながら話すその姿はなんと楽しそうで僕も聞いてて少し楽しかった
「久しぶりにこんなにお喋りしたなぁ」
気がつけば夜はとっぷりと更けていて、もう少ししたら日が昇ってきそうだ
「そう言えば暮羽って何でここにきたの?」
ずっと前から疑問だった、まさか僕の為にここに来たのだとは思えなかったから
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