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「それはだなぁ私の夢…そうこの時代に朱鷺を連れてきたい、その夢を叶えるためだ」
「何で?」
「仲間がいないのはやっぱり寂しいからなぁ」
少し苦笑いしながらそう言う暮羽はどこか寂しそうだった
好きな時間に旅に出ても、共に過ごす仲間がどの時代にもいてほしいと僕に話してくれた
「じゃあその夢を叶えるお手伝いをしてあげるよ」
「本当…か?」
「うん、時間旅行のお礼にね」
人の為に動こうなんて思ったのは一体どれくらい振り…いや、もしかしたら初めてかもしれない
鬱蒼としたこの世界で、自分が生きていくだけで精一杯な僕だったから
「じゃあじゃあ!明日同じ時間、同じ場所で!」
「うん、待ってるよ」
意気揚々と飛び立つ暮羽の後ろ姿を見て僕の中のやる気が沸々と湧いてきた
「でもどうやって連れてくるのかな?」
詳しい事は明日聞こう、今日は早く帰って寝ることにした
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