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「遅いぞ!ずっと待ってたぞ!」
「まだ約束の時間より早いよ」
まだ夕暮れには早い石段
僕も急いで走ってきたが、暮羽は3時間も早くここに居たらしい
「君は大体この時間にはここにいるだろ」
「流石にそんなには早く来ないよ」
呆れた顔をしながらそう言ったが暮羽は気にも止めていない、そんなことより自分の夢が叶えられるかもしれないと言うことでワクワクしていた
僕は暮羽に手を引かれながら山の奥へと入っていく
「目標は番で50組だ」
「結構多いね」
「なぁに、上手く説得できれば、あっという間さ」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら暮羽は砂時計を放り上げた
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