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「んっ?なんだ…何……鳥!?」
猟師を数羽の朱鷺たちが攻撃をする
「何だよクソ鳥共!くんな
って…あっ…あぁーっ!!」
猟師は朱鷺たちの攻撃から逃れ様として、崖から真っ逆様に落ちていった
「暮羽…暮羽しっかりして!」
「あーぁ…砂時計…壊れちゃた…これじゃあもう…旅行に行けないな…ごめん…」
「何で謝るの?」
消え入りそうな声で涙を流す暮羽を抱きかかえる
「君とまた…旅行する約束…守れなくなっちゃ…ゴホッゴホッ!」
「そんなの…そんなのどうでもいい!早く病院に…」
言葉を遮る様に暮羽は僕の口に指を置いた
「もう…間に合わない…」
「まだ間に合う!」
「駄目…命の花が…枯れちゃった…」
右腕に巻かれていた命の花と呼んでいたそれはすっかりと枯れてうなだれている
「そんな事ない…そんな事ない!」
「私…凄く嬉しい…夢だった…仲間が同じ時代に…同じ場所に居るのが…」
空を飛ぶ朱鷺達を見て顔を綻ばせる
出来れば一緒に飛びたかったであろう、高い空に手を伸ばす
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