僕の思い出をこれから話そう

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中学に通い続け早2年、正直退屈すぎて気が狂いそうだ あぁ、誰か僕を殺してくれないかな…? そうすれば少しは楽なのに… そんな事ばかり考えていた僕に転機が訪れたのは、忘れもしないカラリと乾いた空気の6月の事だ その日は梅雨だと言うのにとても暑く、湿気なんて無い日の夕暮れ いつもと同じ道を、いつもと同じ時間に歩いていた、人気の少ない古びれた公園の脇の石階段 トントンとリズムよく降りる、そしてそこにいるのは猫だけ 僕は石段に腰掛けぼんやりと夕焼けを眺める、もはやこれは日課、退屈しのぎ、暇潰し だけど今日は違っていた
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