0人が本棚に入れています
本棚に追加
中学に通い続け早2年、正直退屈すぎて気が狂いそうだ
あぁ、誰か僕を殺してくれないかな…?
そうすれば少しは楽なのに…
そんな事ばかり考えていた僕に転機が訪れたのは、忘れもしないカラリと乾いた空気の6月の事だ
その日は梅雨だと言うのにとても暑く、湿気なんて無い日の夕暮れ
いつもと同じ道を、いつもと同じ時間に歩いていた、人気の少ない古びれた公園の脇の石階段
トントンとリズムよく降りる、そしてそこにいるのは猫だけ
僕は石段に腰掛けぼんやりと夕焼けを眺める、もはやこれは日課、退屈しのぎ、暇潰し
だけど今日は違っていた
最初のコメントを投稿しよう!