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「どう?」
「ねぇ、本当に地球の産まれた時も見れるの?」
「もちろん!」
自信満々に胸を叩く彼女を見て
まぁ暇潰しには丁度良さそうだし付き合ってやるかとか思った
どうせた撮影していたのをCGか何かで流してるとかそんなもんだろう
そんな浅はかな考えをしながら、また空間のうねりが止むのを待った
「刮目せよ!これが地球の産まれた瞬間だ!」
目の前に広がる宇宙、そのうち小さな隕石の塊が徐々に形を成していき惑星が出来上がった
その次の光景に僕は息を飲んだ
唸る大波、轟く火山、叩きつける雨
まるでSFの世界が目の前で、リアルに見えるそれに僕は夢中になった
壮大で雄大な場面がクルクルと息つく間もなく流れていく、本当はもっとゆっくり何だろうけど、飽きないように速めてるのかも知れない
どれくらいの刻がたったのだろう
さっきまで1分ですら長いと感じていた僕は一体ここにどれくらい居たのだろう
「そろそろ砂時計が終わる、元の世界に帰るぞ」
「えっ…そう…」
名残惜しいが時間なら仕方ない
僕は素直に帰る事にした
現実に戻ると辺りはすっかり暗くなっていた、月も高くかなりの時間を過ごしていた様だ
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