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そんな僕を見て祐斗は家に来るかと聞いてきた。
頷いて答えると、僕は祐斗からおりて起き上がるのを涙を拭きながら待った。
泥だらけになっている祐斗は、ぶつくさ文句を言っていたけど聞こえないふりをして二人で歩き始める。
家に向かう途中、いろんな質問を僕にしてきた。
「お前、名前は?」
「ソラ」
表情が曇った。何かを怪しんでいるようだけど気のせいだろうか?
「名字は?」
「結矢だよ」
とっさに考えた名字だけど、納得してくれたようで安心。
「雨の中なにやっていたんだ」
「濡れていた?」
ぐだぐだな答になったけど、それ以上は問い詰めてこなかった。
その事に安心感しながら僕は、祐斗がしてきた質問をそのまましてみた。
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