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気づいたら不思議なところに僕はいた。
確かあの後部屋の隅で眠りについたはずなのに……
目の前には、白い服を着た人が立っていた。
「やっと目覚めたか」
待ちくたびれたぞと言いたげな顔をしなが言う姿は、イケメンという分類に属するものだった。
「イケメンなんてこの世から消えてしまえ」
ぽつりと呟いたつもりだけど、イケメンさんには聞こえていたらしく睨まれた。
でもそんなことはどうでもよかった。
もっと別なことに気がそれていたから。
「あーいーうーえーおー!?」
「発生練習か?」
イケメンさんの質問を完璧に無視して、僕は自分の体に目をむける。
「うぇ!?」
なんと人間の体が目に映ったのだ。
突然のことに戸惑っている僕に、勝手にイケメンさんは喋り始める。
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