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神は僕の返事を聞くと、懐から小さな砂時計がついたネックレスをとりだした。
「これが全部落ちるときがちょうど3日後だよ」
言いながら僕の手に置いた。
「これを壊したりしても死ぬから気をつけてね、それと逆さまにしても砂は一定方向にしか動かないから」
冷たく硬い瓶のなかには空のように青い砂が入っていて、綺麗だなと思っていると頭に違和感を感じた。
顔を上げると目の前に神の顔があり、今度は大人の見せる笑みで「これは、僕からのプレゼントそれじゃあさようなら」と言い撫でるのを止めた。
プレゼントって?と聞こうとしたけど、激しい目眩に足元がふらつきそれと同時に目の前に暗闇が広がっていく。
そしてそのまま意識も消えていきそれが合図だったかのように、人間として生きれる僕の3日間が唐突に始まった。
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