プロローグ

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死にたい。 そう、思った。 もう無理だ。 そんなのとっくに分かってた。 だから終わりにしようと考えた。 凄く迷惑をかけるだろうし、とんでもない親不孝なのは百も承知だけど。 俺は、『俺たち』は、もう、耐えられなかった。 首を吊った。 首を掻き切った。 飛び降りた。 飛び込んだ。 薬を飲んだ。 舌を噛み切った。 美しい死に方を調べて実践した。 そう、俺たちは死んだ。 死んだはずだったんだ。
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