胸臆

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懇親会が終わった次の日、 俺は寝室のベッドの下に手を入れて小さな箱を取り出す。 うっすら埃の被ったその箱をそっと開け、その中から一枚の手紙を手に取った。 この箱を最後に開けたのは、その手紙をここに入れた時で それから今まで一度も手に取ることが出来なかった。 俺は目を閉じ、息を吐き出すとその手紙を開く。 小さく折り目のついた、端に皺がついた手紙。 寝室を出て椅子に腰を掛けながら、あの時以来のそれに目を通すと、 テーブル脇に置いて、紙とペンを取り出した。 指が震えそうになるのを抑え、俺はもう一度その手紙に視線を送ると、ペンを走らせた。
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