彼女は可愛い米屋の娘

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帰り道、2人と別れた光はいつもの道を歩いていた。 するとヤンキー5人が光の目の前に突如現れた。 「ねえ彼女。かわいいね~俺と遊ばない?」 ヤンキーのリーダー格らしき男が誘った。 光はどうしていいかわからず震えていた。 「ちょっと揉ませろよ」 ヤンキーの手が伸びたその時、ヤンキーは横から蹴り飛ばされた。 1人のヤンキーがぶっ倒れ、残りの4人のヤンキー達が声を揃えて言った 「なんだ!?」 リーダー格らしきヤンキーは、謎の人物を無言で殴った。 強烈なパンチで思わず膝をつく謎の男。 「阿津軽の制服!?」 光は謎の男の制服を見て、同じ高校の生徒だと認識した。 謎の男は、すぐに立ち上がり、光に向かい合い 「光ちゃん!早く逃げて!」 光は恐怖で歩けなかった リーダー格らしきヤンキーは謎の男に質問した 「名前は?」 「瀬居史出類だ!」 謎の男が大きな声で答える 「せい…しでる?聞いた事ない名前だな」 リーダー格らしきヤンキーは、そう言い放つと瀬居を蹴り飛ばした。 瀬居は直撃をくらいまたも膝をつくが、すぐに態勢を整え構えた。 「なんだそのポーズは?」 1人のヤンキーが小馬鹿にしたように笑った。 「影春拳」 瀬居は、かげしゅんけん という武術を習っておるようじゃった。 リーダー格らしきヤンキーは、自分もボクシングの構えをとった。 利き腕を後ろに、素早いジャブを放つと、瀬居は素早く平手でジャブを流した。 流すと同時に手首を掴むと、そのまま瀬居の肘が一瞬のうちに、ヤンキーの首を打撃した。
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